理科読日誌

カテゴリ:昆虫

『ダンゴムシ』

『ダンゴムシ』
今森光彦
アリス館
2002年
¥1,400+税

「ある日、家にかえってくると、2さいになる息子が、縁側にすわってにがむしをつぶしたような顔をしていました。
 よく見ると、口をもぐもぐさせています。」
飴にしては変だな、と息子さんの口をそっと開かせるとダンゴムシが出てきた、という今森さん。

「ぼくは、ちょっと心配したものの、とてもうれしくなりました。
 ダンゴムシが、こんな小さな庭に、いまでもいてくれることがわかったからです。」

そうして、今森さんのダンゴムシの撮影が始まります。
ダンゴムシの目線で撮影された「お見事!」としか言いようのない写真の数々と、今森さんの愛情あふれる文章に、ついつい引き込まれてしまいます。

子どものころは平気だった「むし」たちと遊ばなくなって早ン十年。最近はすっかり苦手になってしまっていましたが、「もう少し"みっつん"が大きくなったら、ポケットから虫が出てきたりするわよ~」との先輩お母さん・お父さんの体験談に、今からリハビリしておこうと思う今日この頃です。

そのリハビリ第一弾のお相手として、ダンゴムシさんは最適!と勝手に白羽の矢を立てました。
そして数日前に、何年振りかでダンゴムシを手のひらに乗せてじっくり見てみました。
母の手の中で、コロンと丸まっては、しばらくするとじわじわじわ~っと開いてもぞもぞ歩き出すダンゴムシに"みっつん"も興味をそそられた様子でした。
でも、手渡すと今森さんの息子さんのようにお口に直行してしまいそうだったので、ファーストコンタクトは、そこまでにしました。

うれしいことに、虫を扱った絵本は山のようにあるので、少しずつリハビリを進めたいと思っています。