理科読日誌

親子で楽しむ科学の本

『葉っぱのフレディ』

『葉っぱのフレディ -いのちの旅-』
レオ・バスカーリア:作  みらい なな:訳
童話屋
1998年
¥1,500

春に生まれた葉っぱのフレディの目から見た四季の世界が語られていきます。
生まれて初めての1年間を過ごしている"みっつん"にとっても、今年の四季はこんなふうに新鮮に感じているのかな?と思いながら、一緒に読んでいます。

とても言葉の多い絵本なので、0歳の"みっつん"が最初から最後まで集中して聞くのは難しいです。
でも、それぞれのページに描かれた葉っぱのフレディの絵や、四季折々の写真を一緒に眺めたり、「レオさん、ごめんなさい」と言いながら、"母による超ダイジェスト版"をお届けしてみたりしています。
そして、外へ出て散歩をしながら、紅葉を見つけると「葉っぱのフレディみたいだね」などと話しかけています。

この絵本の最初のページには、作者からのメッセ―ジとして
「 この絵本を
  死別の悲しみに直面した子どもたちと 死について的確な説明ができない大人たち
 死と無縁のように青春を謳歌している若者たち そして編集者バーバラ・スラックへ 贈ります。」
という言葉が添えられています。

いつか"みっつん"がもう少し大きくなったら、この絵本が本当に伝えたいメッセージも一緒に味わっていきたいです。

『なにの あしあとかな』

『なにの あしあとかな』
やぶうち まさゆき
福音館書店
1987年
¥900+税

『どうやって ねるのかな』、『なにの こどもかな』と同じシリーズの絵本です。

爪が引っ込んでいるか出っぱなしかという、猫と犬の微妙な違いには大人でも、あぁなるほど!と思わず唸ってしまいます。
小さな動物から大きな動物までバラエティーに富んでいて、この本を楽しんだ後には、実物の大きさや歩幅を確かめたくなります。
でも、動物園に行ってもなかなか足の裏をじっくり見たり、歩幅を測ったりすることは難しいですね。

多摩動物公園にはいろいろな動物の足跡が実物大で描かれているところがあるのですが、歩幅が再現されていないのがなんとも残念でたまりません。
リアリティーと言うことについて考えていたら、昔、実家のご近所の駐車場に、コンクリートが固まる前に歩いてしまった猫の足跡が残っていたのを思い出しました。
あれは正にリアルな足跡でした。

ディズニーランドのクリッターカントリー(スプラッシュマウンテンがあるエリア)にも、いろいろな小動物の足跡があります。あの足跡は、ワクワク感が増すステキな演出です。

"みっつん"には、足跡のページは模様にしか見えていないようで、もっぱら動物のページにだけ反応しています。
そのうち、足跡に興味を持ち始めたら、またじっくり読んでみたいです。
なかなか実物の足跡を見る機会はありませんが、砂場などに残っている足跡に出会えたら、じっくり観察してみるのも楽しそうです。

『サンタのおまじない』

『サンタのおまじない』
菊池清
冨山房
1991年
¥1,200+税


クリスマスの絵本をもう一冊。

クリスマスイブに"けんちゃん"のもとにサンタさんから届いたのは、ピーマン、にんじん、しいたけ、レモン、ナス、そしてトマト。

でもこれがただの野菜じゃなかったんです。

「いち にい サンタ」とおまじないを言うと、「ちょき ちょき ぱちん」とピーマンが切れて、そのパーツを組み合わせたらクリスマスツリーに大変身!
にんじんもしいたけも・・・みーんな、すてきに変身しちゃいます。

『1まいの かみの どうぶつえん』に通じる感動があります。

言葉の響きが楽しいようで、"みっつん"は「いち にい サンタ」と「ちょき ちょき ぱちん」と言うたびにケタケタ笑って楽しそうにしています。

絶望的に絵心のない私ですが、絵本を写してちょき ちょき ぱちんしてみたいです。

『クリスマスの足音』

『クリスマスの足音』
もうひとつの研究所
青幻舎
2011年
¥1,200

オレンジと黒で彩られていた街も、ハロウィーンが終わり、一気に赤と緑のクリスマスムードへと変わりました。
そんな街の雰囲気につられて、まだアドベント(待降節)に入ってはいませんが、クリスマスの本を読んでしまいました。

『ストロボフライ』と同じシリーズのパラパラアニメです。
この本には鈴が仕掛けられていて、ページをめくっていくと「リンリンリンリン♪」とサンタさんが近づいてくる「クリスマスの足音」が本当に聞こえてきます。

パラパラするのがすっかりお手のものになった"みっつん"、楽しそうに一人もくもくとページをめくって楽しんでおります。

ヒマラヤスギのタネ

『たねのずかん ●とぶ・はじける・くっつく●』にも載っているヒマラヤスギのタネを拾いました。

 

以前紹介したニワウルシラワンと同じ、「くるくる回って落ちるタネ」の仲間です。

もし公園などで、バラの花のような形の松ぼっくりのようなもの(写真右下)がゴロッと落ちていたり、その松ぼっくりっぽいものが剥がれ落ちた三角っぽいもの(写真左下)が落ちていたら、その周りにタネ(写真上)が落ちている可能性大です。

マツやカエデなどのタネもよいのですが、小さいのが難点です。
そうしたタネと比べると、ヒマラヤスギは何といってもその大きさが魅力です。
三角形のタネは1辺が3cm以上あるものが、ざらです。
大きいので、くるくる回って落ちる様子も観察しやすいです。

難点は、翼部分が薄いこと。
近頃めっきり指先が器用になってきたとはいえ、まだまだ力加減は思い通りにいかない"みっつん"に持たせてあげるには、もろいです。
当面は、くるくる回って落ちる様子を見て楽しんでもらうことになりそうです。

実りの秋は、魅力的なタネに出会える絶好のチャンス!
くっつくタネ シリーズも集めたいところです。
私がこどものころと比べると、オナモミを見なくなりました。そんなオナモミの素敵な絵本もあるので、いずれご紹介できればと思っています。