理科読日誌

『すごい空の見つけかた』

『すごい空の見つけかた』
武田康男
草思社
2009年
¥1,600+税

”みっつん”との生活が始まり、もうすぐ1年です。
妊娠中から、それまでの生活とペースが変わりました。

それまでは、利便性の高い1つ先の駅まで自転車で移動し、一番速い電車で移動、到着した駅で一番階段に近くなる車両に乗車して・・・「時短」「最短」を求め、「効率」を愛して暮らしておりました。
それが妊娠をしてつわりでしんどいときには、すいている車両に乗るようになり、歩くペースがゆっくりになってからは、なるべく急いでいる方たちのご迷惑にならぬよう最後に電車を降りるようになりました。
"みっつん"と移動するようになってからは各駅停車しか停まらない最寄り駅まで、のんびり歩いて移動する機会も増えました。

どちらがいいとか悪いとかいうことではなく、生活が変わって感じていることは、見えるものも変化したな、ということです。
これまでも、空を見ているつもりでした。
珍しい天体現象が予定されている日にもアンテナを張っていましたし、珍しい空模様を写真に撮ったりもしていましたが、最近は「珍しくない空」をじっくり眺める機会が増えたように思います。

「珍しい」というのは、たくさんの「珍しくない」を知っているからこそ成り立つ感覚です。
"みっつん"と一緒に、「珍しくない空」をたくさんたくさん眺めながら、ときどき、この本で紹介されているような「すごい空」に出会えたらいいなと思っています。