2018年10月の記事一覧
『サファリ ~動く写真で見る野生動物の世界~』
ぶん:キャロル・カウフマン さく:ダン・ケイネン やく:きた なおこ
大日本絵画
2013年
¥3,200+税
買っちゃいました。
ず~っと気になっていたんです、この本。
"みっつん"を出しに・・・そして本屋さんがポイントアップな時期を狙って・・・。
執筆や監修などでちょっぴりですが出版に関わっている身として、絶版じゃない本はできるだけ書店で買いたいと思っているのですが、でもでもポイントには釣られてしまう、悲しいさがです。
閑話休題。
とにかくすごいんです、この本は。
一見、1枚の写真のような画像が、ページをめくっていくと動画のように滑らかに動き出すんです!
絵が動いて見えるポストカードなどをご覧になったことがあるでしょうか?
こうしたカードには、"レンチキュラー"という技術が使われています。
AとBの2枚の絵があったら、それぞれを細長くカットして交互に並べます。特殊な形の細いレンズをその上に並べることで、ある方向から見るとAの絵だけが見え、別の方向から見るとBの絵だけが見えるようにしてあるので、カードを動かすとAとBの絵が交互に入れ替わって見える・・・というような仕組みです。
この本は、"レンチキュラー"をさらに発展させた"Photicular(フォティキュラ―)"という技術が使われていて、たくさんの画像が1枚に収められているので、動画のように滑らかに動いて見えるんです。
それはもう見事にチーターが走っています!
早速、"みっつん"にも見せました。
ものすごく喰いつきました。
目を輝かせて、自分で表紙を何度もめくっては閉じ、閉じてはめくり、「ホホ~ゥ♪」と歓声を上げながらチーターを走らせ、モグモグしているゴリラをバシバシ叩き・・・それはそれは堪能しておりました。
0歳児でも十分に楽しめる絵本のようです。
やはり、「動く」というのは魅力的なのですね。
この本は、しかけの見事さが目立っていますが、読み物としてもとても面白い本です。
臨場感たっぷりのサファリ旅行のお話にはグイグイ引き込まれます。
「野生動物が動くすがたを目の前で見ることほど、ぜいたくな経験はありません。」
という一文が印象的です。
"みっつん"の成長に合わせて、少しずつ読み聞かせもしていきたいです。
『いとでんわ』より ぶーぶーコップ
『いとでんわ』
小林実:ぶん 荒木桜子:え
福音館書店
1969年10月 かがくのとも 2007年 かがくのとも特製版
¥838+税
※残念ながら「品切れ中」のようです。図書館にあったら、ぜひ!
お豆のマラカスや紙鉄砲など、音の出るオモチャが好きな"みっつん"に、ぶーぶーコップはどうかしら?と思い、作ってみました。
『いとでんわ』のp.12-15で紹介されている遊びです。
「かみこっぷで いろいろな じっけんが できる。
まず、かみこっぷに いとを つけよう。」
※こんな感じです。紙コップの底につまようじで穴をあけてタコ糸を通し、糸の端をつまようじを短く切ったものに結びつけました。(余談ですが、我が家には実験用に、いろいろな太さのタコ糸があるのですが・・・今年の5月に"みっつん"の初節句でチマキを作った時、初めてお料理に使った気がします。紙コップや割りばしなどが本来の目的を見失って実験用にストックされているのって「ガリレオ工房あるある」な気がします。)
「1のじっけん
はんかちを ぬらして
いとを はさんで
きゅっ きゅっと こすってごらん。
あっ、すごい おとだなぁ。
どうぶつの なきごえみたいだ。」
※子育て生活の必需品:おしりふきを使いました。
大きな音がするので、最初はゆっくりめにこすって、そっと音を出してみました。
結果は・・・大好評♪ お座りしたままピョコピョコ体を縦に揺らして大はしゃぎ。
お気に召して何よりです。
勢いよくこすって大きな音も出してみました。音が鳴る瞬間はビックリするようで、パチッとまばたきをしますが、緊張からの緩和とでもいうのでしょうか、思わず笑っちゃうみたいです。
この本では、ほかにも手軽にできる音の実験がたくさん紹介されています。
欲張らずに、じっくり1つずつ親子で楽しんでいきたいです。
『小学館の図鑑NEO 本物の大きさ絵本 原寸大どうぶつ館』
『小学館の図鑑NEO 本物の大きさ絵本 原寸大どうぶつ館』
成島悦雄:監修 前川貴行:写真
小学館
2008年
¥1,500+税
以前にも書きましたが、"みっつん"が生まれて、人生で初めて動物園の年間パスポートを購入いたしました。しかも2園も。
そんなわけで、ちょくちょく動物園へ出かけています。
でも、相手は生き物なので、必ずしもベストポジションにいてくれるとも限らず、必ずしも活発に動き回ってくれているとも限りません。
そうなんです、"みっつん"の目線にいてくれるとも限らないし、動いてくれないと周りの景色に同化してしまい、おそらく"みっつん"には存在すら認識されない・・・なんてことがしょっちゅうです。
目の前で巨大なサイがプールの水をバッシャンバッシャンしてくれれば、さすがに"みっつん"も見えてるね、とわかるのですが、遠くの動物さんたちはどの程度認識されているのだろう?と疑問に思う今日この頃です。
たとえばコアラが木の上でジッとしている時。
私はコアラの何たるかを知っていますから、木の枝に挟まった「灰色の塊」がコアラだと分かります。これまでに見たコアラの可愛い顔などを想起して、「灰色の塊」のことを愛おしくさえ思えます。
が、人生初コアラが「灰色の塊」状態だった"みっつん"には、どう見えていたのやら・・・?
(ちなみに、人生2度目のコアラはアクティブに動いてくれていたので、キャーキャー楽しそうに見ていました。)
そんなことを考えていて、ふと、この本が自宅にあったことを思い出し、引っ張り出してみました。
動物たちのベストショットを実物大で見ることができます。
この本を眺めて、また動物園に行ってみて、"みっつん"の反応をじっくり観察してこようと思います。
こうした本やテレビの映像、実物といったさまざまな体験が少しずつ積み重なって、認識できるようになるのでしょうね。
今、私がいろいろなものを認識できるのは、両親をはじめ、多くの人たちがたくさんの体験のチャンスをくれたおかげなのだろうな、と改めて感謝です。
みずたまレンズを探しに
台風が通り過ぎました。
我が家は川の近くなので、夜中の授乳のたびに川の水位情報をチェックしてしまいました。
各地にいろいろな爪痕が残っているようですが、一日も早く日常の生活が戻りますように。
9/25にご紹介した『みずたまレンズ』、近くの畑のサトイモの葉っぱの上でみつけました。
残念ながら、クモの巣はみつけられず、また今度のお楽しみです。