ぶん:キャロル・カウフマン さく:ダン・ケイネン やく:きた なおこ
大日本絵画
2013年
¥3,200+税
買っちゃいました。
ず~っと気になっていたんです、この本。
“みっつん”を出しに・・・そして本屋さんがポイントアップな時期を狙って・・・。
執筆や監修などでちょっぴりですが出版に関わっている身として、絶版じゃない本はできるだけ書店で買いたいと思っているのですが、でもでもポイントには釣られてしまう、悲しいさがです。
閑話休題。
とにかくすごいんです、この本は。
一見、1枚の写真のような画像が、ページをめくっていくと動画のように滑らかに動き出すんです!
絵が動いて見えるポストカードなどをご覧になったことがあるでしょうか?
こうしたカードには、”レンチキュラー”という技術が使われています。
AとBの2枚の絵があったら、それぞれを細長くカットして交互に並べます。特殊な形の細いレンズをその上に並べることで、ある方向から見るとAの絵だけが見え、別の方向から見るとBの絵だけが見えるようにしてあるので、カードを動かすとAとBの絵が交互に入れ替わって見える・・・というような仕組みです。
この本は、”レンチキュラー”をさらに発展させた”Photicular(フォティキュラ―)”という技術が使われていて、たくさんの画像が1枚に収められているので、動画のように滑らかに動いて見えるんです。
それはもう見事にチーターが走っています!
早速、”みっつん”にも見せました。
ものすごく喰いつきました。
目を輝かせて、自分で表紙を何度もめくっては閉じ、閉じてはめくり、「ホホ~ゥ♪」と歓声を上げながらチーターを走らせ、モグモグしているゴリラをバシバシ叩き・・・それはそれは堪能しておりました。
0歳児でも十分に楽しめる絵本のようです。
やはり、「動く」というのは魅力的なのですね。
この本は、しかけの見事さが目立っていますが、読み物としてもとても面白い本です。
臨場感たっぷりのサファリ旅行のお話にはグイグイ引き込まれます。
「野生動物が動くすがたを目の前で見ることほど、ぜいたくな経験はありません。」
という一文が印象的です。
“みっつん”の成長に合わせて、少しずつ読み聞かせもしていきたいです。