『おつきさまこんばんは』

『おつきさまこんばんは』

『おつきさまこんばんは』

林 明子

福音館書店

1986年

¥800+税


中秋の名月、今年は見られませんでした。残念!

そんなわけで、せめて絵本でお月さまに会うことにしました。


夜になり、屋根の上に顔を出した”おつきさま”を”くもさん”が隠してしまいます。


月が見えなくなっても、存在が無くなってしまったわけではなく雲の向こう側にある、言い換えれば、<月→雲→観測している自分>という位置関係を捉えることって結構小さい頃からできるんだなぁ、と感心しながら読みました。


「見えないけど、ある!」という確信は、7ヶ月くらいには持てていたように思います。”みっつん”のお気に入りのオモチャを枕の下などに隠しても、枕をどけて見つけ出していました。今では、目の前で隠さなくても、「どうせこの下にあるんでしょ?」と言わんばかりに発掘していらっしゃいます。


絵本で読んだことと日常の生活の体験とが絡まり合って、少しずつ経験が言語化されて蓄積されていくのでしょうね。ゆっくりじっくり蓄積していってもらいたいな、と思います。

お月見は、10月21日の「十三夜」に期待することにします。

ちなみに、この絵本の”おつきさま”、”みっつん”に似ているんですよね・・・。