理科読日誌

親子で楽しむ科学の本

『あおのじかん』

『あおのじかん』
イザベル・シムレール:文・絵   石津ちひろ:訳
岩波書店
2015年
¥1,700+税


夕方、空の色が変わる様子を"みっつん"と眺めていて、ふと思い立ってこの絵本を一緒に読みました。

「おひさまが しずみ
 よるが やってくるまでの ひととき
 あたりは あおい いろに そまる
 —それが あおの じかん」  
と始まり、ページをめくるごとに、少しずつ少しずつ青が深まり、夜が近づいてきます。

日ごろはバタバタと過ごしてしまい、気がついたら夜だった、ということがほとんどなのですが、この絵本を読んで2年前モンゴルに行ったときのことを思い出しました。
高い山もなく人工の光もほとんど見えない東ゴビで宿泊したときのことです。
太陽が沈んでもなかなか暗くならず、刻一刻と空の色が変化していきました。
日常を離れた旅の時間だったので、その様子をじっくりと味わうことができました。

明日の東京の日の入りは17:52。お天気がいまいちな予報ですが、もし晴れたら、“あおのじかん“を意識して”みっつん”と空を眺めてみたいです。


ちなみに、国立天文台の「暦計算室」の「各地のこよみ」から、日本各地の日の入り時刻が調べられます。

https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

『おつきみ どろぼう』

『おつきみ どろぼう』
ねぎしれいこ:作  花之内雅吉:絵
世界文化社
2009年
¥1,000+税


9月といえば「中秋の名月」ですね。
今年は9月24日だそうです。
お天気になるといいなぁと思いながら、おつきみにまつわる行事の絵本を読みました。

本のカバー裏に書いてある説明によれば、"おつきみどろうぼう"とは
「日本の年中行事で、子どもたちは、おつきみの日に限って、よそのうちのおつきみだんごをどろぼうしてもよいとされていました。・・・(中略)・・・日本版ハロウィンともいわれています。」
とのこと。

私は残念ながら"おつきみどろぼう"を体験したことはありません。この行事を知ったのも大人になってだいぶたってからでしたし、そもそも、おつきみだんごを作ったこともありません・・・。
でも、せっかくなので、これから"みっつん"と一緒にいろいろな行事も体験していきたいな、と思います。
まだ今年はお団子は無理そうですが、離乳食でそれらしきものを作ってみようかな。

こうした行事を楽しみながら、月の満ち欠けを少しだけ意識するきっかけにできたら素敵ですね。(早寝の"みっつん"がお月さまを見るのは、しばらく先になりそうですが。)

『みずたまのたび』

『みずたまのたび』
アンヌ・クロザ:さく  こだま しおり:やく
西村書店
2015年
¥1,300+税

雨が降ったので、この絵本を読みました。
ネコが飲み残した1滴のみずたまの大冒険です。
地球上の水が循環していることがシンプルで美しい絵で表現されています。

"みっつん"は、フラミンゴ(?)が出てくるページと、カタツムリが出てくるページがお気に召したようでした。
そこで、絵本を読み終えた後、「グーチョキパー」でカタツムリをつくって遊びました。
ちなみに我が家では、「右手がグー」、「左手がパー」で「アンモナイト」も作っております。

『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』

『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』
木坂涼:ぶん   あべ弘士:え
福音館書店
2002年
¥900+税

人も、"いぬのコロ"も、"ねこのミーコ"も、とかげも、とりも…みんなみんな、からだのなかで命の音がします。

この絵本を読んでいたら、"みっつん"がお腹にいることが分かった日の検診を思い出しました。エコーの画面を見せていただきました。まだ小さな丸っこい"何か"の中で、小さな小さな心臓が、トクントクントクントクンと猛スピードで動いているのが見えました。
まだ人の形にもなっていないのに、懸命に生きているその姿を見て、なんて愛おしいのだろうと一瞬でハートをわしづかみにされてしまいました。

つわりがしんどくても、検診で"みっつん"の鼓動が見えるたびに、「キミが無事に育っているなら仕方ないか。がんばるわ~。」と思えました。
切迫早産で入院になってしまったときも、毎朝の検査で"みっつん"の心音を聞くのが何よりの励みになりました。愛おしい命の音です。

なかなか眠れずにグズグズするときには、抱っこ紐に入れると寝てくれます。助産師さんに「お母さんの鼓動を聞くと安心するみたいですよ。」と教えていただきました。お腹の中では、かなり盛大なボリュームで母親の鼓動が聞こえ続けているそうです。
ずうっと抱っこはなかなか体力的にしんどいこともありますが、自分の鼓動で安心してくれていると思うと…がんばれます。

『てのひら おんどけい』

『てのひら おんどけい』

浜口哲一:ぶん  杉田比呂美:え

福音館書店

2003年

\800+税

 


"パパ"と散歩にでかけた"ぼく"が、自分のてのひらで、身近なあれこれの"あったかい"と"つめたい"を探っていきます。

 


ひなたは?ひかげは?

道具も何も使わずに、からだをつかって親子でたくさんの発見ができそうです。

 


"みっつん"は最近、冷たい飲み物を入れたコップにさわって「ひえひえ~」を体感するのがお気に入りです。コップをほっぺたにつけると、「うひゃ~」という感じの表情をするのが、たまらなく可愛いです。

 


赤ちゃんでも、「予想」をすることができるのだな、ということを感じています。

ほっぺたに冷たいコップをつけることを2,3回繰り返すと、まだほっぺたに触っていないうちから、「うひゃ~」という顔になって、冷たいコップがくるのに備えているようなのです。

他の遊びをしていても、数回くり返すと次の展開が予想できるようだな、と感じます。4か月の頃には、そんな反応をするようになっていたので、かなり早い段階から、「予想」する力が備わっているのではないでしょうか?

赤ちゃんってスゴいです。