理科読日誌

カテゴリ:色

『あおのじかん』

『あおのじかん』
イザベル・シムレール:文・絵   石津ちひろ:訳
岩波書店
2015年
¥1,700+税


夕方、空の色が変わる様子を"みっつん"と眺めていて、ふと思い立ってこの絵本を一緒に読みました。

「おひさまが しずみ
 よるが やってくるまでの ひととき
 あたりは あおい いろに そまる
 —それが あおの じかん」  
と始まり、ページをめくるごとに、少しずつ少しずつ青が深まり、夜が近づいてきます。

日ごろはバタバタと過ごしてしまい、気がついたら夜だった、ということがほとんどなのですが、この絵本を読んで2年前モンゴルに行ったときのことを思い出しました。
高い山もなく人工の光もほとんど見えない東ゴビで宿泊したときのことです。
太陽が沈んでもなかなか暗くならず、刻一刻と空の色が変化していきました。
日常を離れた旅の時間だったので、その様子をじっくりと味わうことができました。

明日の東京の日の入りは17:52。お天気がいまいちな予報ですが、もし晴れたら、“あおのじかん“を意識して”みっつん”と空を眺めてみたいです。


ちなみに、国立天文台の「暦計算室」の「各地のこよみ」から、日本各地の日の入り時刻が調べられます。

https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/